【干物系食材・肝臓系食材は要注意】
プリン体を多く含む食品の代表は
●干物系食材
●肝臓系食材
の2つが代表としてあげられます。
干物系食材に多いのは、魚やきのこ類などです。
特に、魚系食材は、「干物」にするだけで、そのプリン体含有量が数倍に膨れ上がることがあります。
干しシイタケなどの乾物系食品もプリン体含有量は高くなりますが、大量に摂取することも中々ないためそこまで注意は必要ありません。
しかし、ビールのつまみに干物などの食生活を続けるのは痛風へ全力疾走しているようなものです。
時々であれば問題ありませんが、食生活の改善が必要な場合は毎晩の晩酌のつまみをちょっと工夫するなどして食生活を見直す事も大切です。
【100gあたりの干物のプリン体含有量一覧】 | ||
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干物の種類 | 分類 | 含有量(mg/100g) |
マイワシ | - | 305.7mg |
マアジ | - | 245.8mg |
サンマ | - | 208.8mg |
カツオブシ | - | 493.3mg |
ニボシ | - | 746.1mg |
缶詰 | ツナ | 116.9mg |
缶詰 | サーモン | 132.9mg |
干物系食材のプリン体含有量が高くなる理由としては、プリン体の指標が1匹あたりではなく、「グラム単位」で分別されるのが基本にある為です。
干物になると、当然魚は水分を失い軽くなります。
しかし、プリン体の多い食品とは?の項でも解説した通り、プリン体は細胞の核に存在する為、干物となって凝縮されてもプリン体含有量は減少しない為、軽くなった分100g当たりの含有率が高まるのです。
凝縮された分当然、味も強くなります。
同様にきのこ類の干ししいたけなども多くのプリン体を含む食品の代表です。
プリン体の含有量は美味しく感じる食材や味が強い食べ物に多いという特徴は、このように味が強くなるには煮詰めたり干したりすることで凝縮された味付けがなされる事がひとつの要因にあるのですね。
レバーは健康的な食材のイメージが強くあります。
特に貧血症に悩む女性にとっては鉄分を豊富に含む必須の食品と言っても過言ではないでしょう。
しかし、レバーは肝臓部分。
生物の肝臓はプリン体を処理する場所でもあり人間に限らず多くの核細胞が集結する部分でもあります。
痛風などの患者の場合は含有量が特に高いレバーを積極的に摂取してはいけないのですね。
※肝臓系食材や干物系食材を摂取する際は摂取量に注意すること
【肝臓系食材・レバーのプリン体】
前述したとおり、レバーなどの肝臓系の食材はプリン体の非常に多い食材です。
レバーは「鉄分の王様」と呼ばれるように、栄養分の非常に高い健康食品として考えられております。
貧血や美容などに効果が高いとされ、その魅力は高いものがあります。
レバニラ炒めと言えばスタミナ料理としても有名です。
カロリーなどは控えめでありながらしっかりと十分な栄養素を補給しやすい食材がレバーなのです。
しかし、ことプリン体に限っては、ここまで解説してきた通り肝臓系の食材はプリン体含有量の高い食品の代表的存在でもあります。
プリン体は摂取量が増え、体内のプリン体量が増加しすぎると、「尿酸値」を高める働きがあります。
その為、「高尿酸値血症」などの方は、プリン体の低い食事をするように指導を受けているケースも多くあります。
このような方の食事には、やはりレバーは好ましくない食材となります。
貧血の必需品、鉄分の王様とも呼ばれる健康食品と知られるレバーも万能ではないのですね。
もし貧血症などで鉄分の摂取が求められる場合は、ほうれん草など植物性食品からの摂取を検討するとよいでしょう。