指関節の負担を軽減させることが基本的な予防法となることは言うまでもありません。しかし日常生活内で指の使用を制限することは不可能でもあります。ここでは基本的な炎症性疾患に対する予防と対策法を確認していきます。
【再発の予防方法について】
腱鞘炎などを代表とする炎症性の病気の大半の原因は、過度な使用によって患部に炎症を発症してしまっているケースが大半を占めます。
これはばね指においてももちろん同様です。
ですから再発の予防、発症の予防に関しては、まず第一に
◆指の使い過ぎ
を極力控える事が最大の予防ポイントとなります。
指関節は、自分で考えているよりも他の関節に比べ常に日々酷使されている関節です。
特にデスクワークなどをしている場合は、パソコンなどの普及によって、指関節への負担は大きくなる一方です。
タイピングなどの軽い運動も繰り返し継続的な負担が加わることでやはり炎症を発症する要因となります。
また、主婦の方の場合は、日常生活の家事も大きな負担となります。
とは言え仕事をしないわけにもいきませんし、家事を放棄することもできません。
ですから、もし指に痛みを感じるような時は、「一時的に指を固定」し氷水などで冷やして上げるなどの応急的な処置をこまめに継続していくことが大切な予防法となります。
これだけでも関節内に発症しはじめる炎症を早期に食い止める事が出来ます。
ばね指の治療ではこれらの日常生活の予防を忍耐強く継続する事が根本的な治療につながってくるのですね。