女性ホルモンの分泌量は女性の一生の中でも大きく変化していきます。この変化は赤ちゃんを産む生殖機能の発育と衰退が大きく関与している為です。ばね指症状の発症にはこの女性ホルモンが関与している可能性も検討されております。
【ばね指を発症しやすい年代とは?】
手や指の腱鞘炎の代表とも言えるばね指の症状を発症する大半は女性が占めているというデータがあります。
そして、その中でも「中高年期」を迎えた女性に特に多く症状を発症する傾向が見られることも徐々にわかってきております。
女性にばね指の発症が多い原因は、残念ながら医学的に明確な解明はなされてはおりません。
しかし、その大きな要因としては、妊娠などによってホルモンのバランスが崩れる事などが関与しているとも言われております。
これは、女性ホルモン(エストロゲンなど)の分泌量が大きく低下する更年期だけでなく、「妊娠初期」の妊婦や「産後」のママにもばね指症状を多く発症する明らかな傾向が確認されている為です。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増加しますが、この女性ホルモンの分泌量の変化が症状の発症に関して何かしらの影響を与えている可能性は十分に検討できます。
稀なケースですが、幼少期の子供にも症状を発症するケースがあります。
ピアノやラケットを使用するテニスやバドミントンなどのスポーツ選手の場合は手の腱鞘炎は比較的多く発症します。
しかし子供のケースでは手術などは必要なく年齢を重ねるごとに症状は自然と消えていくケースが大半です。