痛風かもしれないな?もしそう感じた場合は足の指から足の甲、そしてお酒を飲むとアキレス腱や膝に痛みが生じるかどうか?など幾つかの症状を確認してみることが大切です。特に赤くテカテカとした腫れが確認される場合は要注意!の合図です。ここでは痛風患者特有の症状や痛風発作による痛みの原因について学習します。
1.痛風の初期症状について
2.症状の自己診断、チェック方法
3.痛風の痛みのメカニズム
4.白血球が大活躍?免疫システムの防衛反応
痛風の初期症状の大半は「足の親指の付け根あたり」に痛みが発生する症状が最も多くなります。
もし現在足の親指に痛みをすでに感じている場合は、痛風を発症している可能性が非常に高いと言えるでしょう。
次いで症状があらわれやすい部位は、「足の甲」や「アキレス腱」そして「膝関節」です。
このように、痛風の初期症状のほとんどは下半身に痛みを発症する傾向があります。
この下半身に痛みを伴う傾向にある原因はまだ厳密に解明されてはおりません。
※痛風の痛みは主に下半身の関節に痛みを発症する
しかし、腎臓に直結する病気でもあることから、重力の関係で腎臓以下の組織に影響を与えるのではないか?
との見解も考えられているようです。
痛風と腎臓疾患は切っても切れない関係でもあるため、腎臓以下の組織に影響が出やすいという可能性も確かに考えられる部分もありますね。
尚、痛風の痛みは、針がチクチク指すような痛みから、激しい激痛まで様々な痛み症状を発生します。
「もしかしたら通風かもしれない・・・」
もしそう思われる方は、痛みを感じている関節をチェックしてください。
まず、痛みを感じている関節部分の皮膚の色を見ます。
ここで皮膚が赤く腫れあがっているなどの症状が見られる場合は、かなり要注意です。
さらに赤く腫れ上がっている患部がテカテカと光っているなどの症状が目視でも容易に確認できる場合は、ほぼ痛風に間違いありません。
このような場合は、すぐに治療を開始する必要があります。
テカテカした赤い腫れは痛風の最大の特徴のひとつでもあります。
※足に表面が光っているような赤い腫れが確認できる場合は痛風の可能性が大きい
風が吹くだけで跳び上がるほど痛い!そのような激しい激痛をもたらす症状が特徴である痛風発作。
この痛風という文字を見れば「風」と「痛」ですから、本当に痛風発作は激痛であることがわかります。
しかし、この痛風発作は何故このような激しい痛み症状を繰り返し伴うのでしょうか?
この痛みのメカニズムには、実は人体の免疫反応のメカニズムが関与しております。
痛風では関節内に尿酸ナトリウムの結晶構造が付着しはじめることから症状が進行していきます。
この関節内に付着した尿酸ナトリウムの結晶は人体にとっては不必要な異物です。
異物と認識された場合はいよいよ免疫システムの特攻隊とも言える白血球が出動します。
頼もしい白血球はこの尿酸結晶を全て撃退しようと激しい攻撃を開始し始めるようになります。
もうお解りですね。この攻撃時の痛みこそが痛風発作の痛みの原因という訳です。
この白血球の激しい攻撃は人体を防衛するための免疫システムによる正しい反応でありとても重要な人体機能です。
しかし痛風ではこの免疫システムの活躍が患者本人に激痛として伝わっていたのですね。