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知っておきたい医学・医療の豆知識のまとめ講座

◆発作をもし発症してしまった時に出来る対処法について

 喘息の持病を持っている子供が発作をもし発症してしまった時に出来る対処法についてチェックしておきましょう。

 喘息の発作を発症するようなケースでは既に気道が収縮し酸素が上手に取り込まれない状態であることを想定…
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◆喘息発作時は起座呼吸の方が負担が少ない

 喘息発作時の姿勢の注意点としては、夜遅いからと言って無理に寝せた状態を保たせることがないようにすることです。

 発作状態の気管支は狭く横になった状態での呼吸動作は子供にとって大きな負担とも成りかねません。

 本人が楽な姿勢を整えてあげることが重要であり、座った状態で落ち着きを取り戻すようであれば座位で対処を行うのが基本です。

 喘息をお持ちの方は良くわかるかと思いますが、喘息発作時は「起座呼吸(きざこきゅう)」と呼ばれる座った状態での呼吸のほうが呼吸がし易いことも覚えておく必要があります。

 また体勢作りの他にも自宅でできる対処法としては以下の点を念頭において対処することが望ましいとされております。(但し担当の医師の指示を優先して下さい)

 以下は見逃しがちなポイントでもありますが重要なポイント…
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◆動脈血酸素飽和度の記録を行う

 喘息の発作などを発症した場合は、まず息苦しいと訴えた場合にすぐにすべき事でチェックしたポイントをチェックすることが重要です。

 この際、しっかりとした処置を行った際にサチュレーション、パルスオキシメーターなどがあると対応後の変化が確認出来るため便利です。

 パルスオキシメータは、血液中に存在する酸素濃度をチェックする医療機器の事で、主に指先にはめ込む形で酸素飽和度を測定していきます。

 この測定器によって測定される酸素濃度は「動脈血酸素飽和度」と呼ばれる…
◆動脈血酸素飽和度の記録を行う(⇒続きを見る)

◆喘息発作時の動脈血酸素飽和度数値の目安

 個人差はありますが発作発症時の動脈血酸素飽和度(spo2)の正常値の範囲は、94%を下回っているのが大半です。

 しっかりとした対処を行い安静を保った状態で数値が94%を超えてくるようであれば、呼吸も楽になって徐々に落ち着きを取り戻していく様子が確認できるようになります。

 これは酸素欠乏状態が緩和されつつある証でもあるので発作そのものも徐々に収まってくる兆候です。

 このように、緊急時の対処法をマニュアル化して、状態を数値として確認し記録しておくことは病院で治療を行う際にも医師からのアドバイスを受けやすくなるため是非習慣づけたい行動です。

 以下にご参考までに病院での報告の事例を記載して…
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◆自分で行った処置は時間まで記録しておく

 適切な報告は副作用の可能性をもつステロイド剤などの重複使用を防止することにも繋がる為、自分で行った処置については時間も含めて記録をしておくのが基本です。

 尚、喘息とアトピー性皮膚炎は現代病と呼ばれるほど、多くの子供に発症が見られるようになってきた疾患のひとつです。

 この2つの疾患は深い関連性があり双方を発症しているケース…
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