打ち身対処法・処置法

打ち身の完治までの期間、打撲の治療法について解説。

◆打ち身対処法・処置法の解説(もくじ)

◆打ち身による内出血について

 打撲とは、転倒やものに強くぶつかる、他人との接触など肉体に外部から強い力による衝撃を受けた際に発症する障害のことです。

 打撲、打ち身では皮膚組織から、体内の筋肉、また軟部組織に損傷を受け、その後大きく腫れあがり、内出血を併発する場合が多く見られます。

 打撲の主な損傷部位は皮下組織と筋肉の2箇所です。

 その為、頭部、指先、四肢、腹部など全身のあらゆる部位に起こる可能性を秘めております。

 打ち身をした部位に「青あざ」などのあざが残るようなケースは、皮膚の浅い組織に内出血が残存しているケースです。

 長期的に広い範囲であざのように広がる内出血を発症するケースもありますが、大半のケースでは内出血の引きと同時に青あざも消えていきます。

 あまりにも長期的に消えない青あざ、もしくは紫色をしたあざが消えない場合は皮膚科の受診を受け原因を突き止める必要があります。

◆打ち身の完治期間

【打撲・打ち身の完治までの期間について】
 打撲・打ち身の際の完治までの日数は、当然その症状の度合いにもよってきますが、基本的に1週間以内に治るケースが大半です。

 初期段階では、内出血による腫れも生じます。

 しかし、その後徐々に腫れが引くとともに痛みも引いていくのが打撲症状の経過の特徴です。

 仮に症状が重い場合でも、やはり「2〜3週間程度」で症状が徐々に回復していく障害でもある為、安静を保つことで、ある程度の自然治癒力のみで回復を図ることが可能です。

打ち身が治るまでの期間の目安

 尚、打ち身発症後1週間程度経過しても症状の改善が中々見られない場合は、体全体から患部周囲を温めて血行を促進する温熱療法を取り入れていくのも自然治癒力を高める為に効果があります。

 怪我発症直後は温めるのは厳禁ですが、ある程度回復期間に入ってきた場合は、アイシングよりも温める方が回復期間の短縮を図ることが可能になります。

◆打ち身・打撲の治療法

 打撲の治療の基本は、経過日数によって異なってきます。

 初期段階では、内出血を抑える為のアイシングが主流となります。

 アイシング期間は24時間〜72時間程度。

 氷嚢やアイシングパックを利用して、なるべく患部に密着させて熱を奪うようにします。

 この期間内は内出血が続く可能性が高い期間と捕らえても問題ないと言えます。

 尚、この初期期間に、幹部を極端に暖める行為は、血液の循環を良くする為、内出血の働きも促進させることとなり、かえって症状が重くなる場合があるので注意が必要です。

 内出血が収まり、腫れが引き始めたら、今度は逆に温熱療法によって患部周辺を暖かいタオルなどで暖める治療法が有効となります。

 これは、人間が持っている「自然治癒力」を活性化させる事が目的のひとつしてあげられます。

 温熱療法では熱すぎるタオルを使用すると皮膚に負担がかかります。

 その為、36度〜37度前後の体温に近いぬるま湯に浸したタオルを絞り患部に軽くのせてあげるようにして温熱療法を実践します。

 尚、タオルの温度は直ぐに下がる為、交換はやや面倒です。

 しかし少しでも早く治す場合はこの繰り返しが効果的な処置となります。

 また女性の場合は美白ブームなどの影響もあり、皮膚の内面から栄養調整を行いながら整えていくホワイテックス(顆粒)なども根本的な皮膚トラブルの改善を目的として大きな注目を集めつつあります。

 打撲はある程度の部分は、自然治癒力だけで「ほうっておいても回復していく」障害です。

 しかし、スポーツアスリートなど大会が近いなどの理由で、治療期間を出来るだけ短い時間に短縮したい!と思う人も多いかもしれません。

 そのような場合は積極的な回復を心がける事が重要となってきます。

◆皮下組織とは?

 皮下組織とは、皮膚の下にある細胞組織のこと。

 内出血は皮膚の内面に発生する出血。

◆腫れが引かないケースの4つのチェックポイント

【腫れが引かないケース】

 打ち身によって内出血が発症後、通常は応急処置を仮にできなかったとしても患部の腫れは徐々に引いていくのが通常です。

 しかし、数日たっても患部の腫れがひかないようなケースでは以下の対策を行う必要があります。

●温熱療法(血行の促進)
●ストレッチング
●食事による栄養素の補給
●血液循環を高める栄養成分の補給

 以上のチェックポイントはあくまでも打ち身や打撲をし内出血が発生した日から既に数日経過している状態であることが条件としてあげられます。

 捻挫で腫れがひかないケースでは約5日〜1週間程度を目安として考えてください。

 重度の障害の場合は10日前後としてもよいでしょう。

 上記4つのポイントに共通するのは「血行の促進」ですね。

 血液循環を高めることで自然治癒能力を高めることが最大の目的です。

 1番の温熱療法ではゆっくりと時間をかけて障害が発生している皮膚部分を暖めていきます。

 マッサージなども血行を良くするひとつの方法ですが、皮膚への刺激が強いため、37〜38度前後の体温とほぼ同等程度のぬるま湯にゆっくりとつかるのが良いでしょう。

 サウナと水風呂の繰り返しも温熱療法のひとつですが、急激な温度差で人体は血流を活性かさせるのは事実であり、サウナも適切な方法と言えます。

 ストレッチは同様に体内にたまっている疲労物質を拡散する働きがあるため有効です。

 食事では、ミネラルを重視した栄養補給を考え、血行を促進する鉄分の摂取を心がけることが大切です。

 鉄分はそれ自体が血行を高めるのではなく、ヘモグロビンの材料となり酸素運搬の役割も担っている為、回復期間中は不足させたくない成分のひとつです。

 また、むくみの原因となる塩分の取りすぎは血流を損なうので出来る限り摂取量を軽減させたい成分です。

 逆に水分量を調整するカリウムの働きは重要であり、やはりミネラル重視の食生活を基本とすることで回復が促進されます。

 尚、これらの血行促進にかかわる手段を行っても一向に腫れがひかないようなケースでは疾患の可能性を検討し病院の診察を受けることが重要です。

 内出血が継続的に続く場合は、血液を凝固する血小板の働きが弱っている、もしくは血小板の数が減少している可能性が考えられます。

 長期的に腫れがひかない場合は、まず血小板の血液検査を行い血液中の血小板含有量を測定しておいたほうが良いでしょう。

 あざが長期的に残るようなケースでも血小板に問題をきたしているケースが多くあり、これらは検査によって初めて発覚することもあるので早期診断が大切です。

◆温熱療法とは?

 温熱療法とはあたためる治療法のことです。

 自然治癒力を活性化させるために血流を促進させるのが温熱療法。

 お風呂の入浴も温熱療法のひとつとして考えられます。

 温めたタオルで患部の皮下組織内部のリンパ節の流れをよくするなど様々な温熱療法が存在します。

 お灸なども大きな意味では熱を加えて血行を高める作用をもたらすことから温熱療法のひとつとして捕らえることができます。

 打ち身や打撲傷の治療過程では初期段階ではアイシングを行いますが、回復期に入るとアイシングよりも暖める治療が優先されるようになる点を覚えておく必要があります。