ポリオ副作用の知識

ポリオワクチン予防接種後の下痢・発熱・食欲不振などの副作用(副反応)症状・不活化ワクチン費用の解説。

◆ポリオの解説(もくじ)

◆急性灰白髄炎・小児麻痺症状の特徴とポリオの診断

 ポリオとはいったいどのような病気なのでしょうか?またポリオの生ワクチンによる予防接種は今後も有効な予防接種であると言えるのでしょうか?ここではポリオの症状の特徴と予防接種の危険性や副作用について考えます。

◆急性弛緩性麻痺とは?

 現在は生ワクチンによるポリオ予防接種や不活化ポリオワクチンによる予防接種を個人的に受ける人が増加しておりポリオ(急性灰白髄炎・小児麻痺)といった病気を発病することはほとんど無くなってきました。
 しかし、予防接種とは言え、生きているウィルスを導入するため、ごく稀にポリオを発症するケースがあることも事実です。
 実際日本で見られるポリオは野生株のウィスルではなくワクチン株による発症がほとんどです。
 ポリオをもし発病した場合は、ポリオ症状の特徴のひとつである急性弛緩性麻痺と呼ばれる四肢の麻痺症状を起こしやすくなります。
 尚、四肢の中でも特に、足の麻痺症状を発症するケースが特に多いことも急性灰白髄炎の大きな特徴のひとつです。
 また、四肢の麻痺症状以外の麻痺では
●呼吸筋麻痺症状
●運動神経麻痺症状
 などの症状を発症するケースも確認されております。
 しかし、このように麻痺症状に至るケースは非常に少ないケースで、大半は
●発熱
●頭痛
●嘔吐
●項部硬直
 などの「ウイルス性髄膜炎」と同様の症状が発症し、麻痺症状に至る前の症状にとどまります。

◆ポリオの診断方法について

 ポリオウイルスの感染の可能性があると検討される場合の診断では、前項でも解説したとおりまず
●糞便
●咽頭ぬぐい液
 の採取を行い、糞便からポリオウイルスの存在の確認を行います。
 そしてポリオウイルスが確認された場合は、そのウイルスが
●野生株
●ワクチン株
 のいずれかのウイルスであるかについて遺伝子解析を行い慎重に確認を行っていきます。
 現在日本で定期的に行われているポリオの生ワクチン予防接種で使用されている株は病原性ウイルスが弱められた状態ではあるものの生きた状態でのワクチン接種となる為、副作用症状の発症やワクチン関連麻痺性ポリオを発症する確率があります。
 またポリオ株が野生化する可能性もわずかですが残っているため、1960年代の集団感染時のような状況が再現される可能性もあることは把握しておく必要があるかもしれません。
 効果の高いとされるポリオ生ワクチンの予防接種ではありますが、今後も継続的に有効であるとは限らないのですね。