関節リウマチの原因・病態の解説

関節リウマチの病態・症状の特徴および名医・専門医に関する情報を専門に解説。

◆関節リウマチの原因・病態の解説(もくじ)

◆関節リウマチは炎症性自己免疫疾患として膠原病に分類される

 関節リウマチとはいったいどのような病気なのでしょうか?ここでは関節リウマチの基礎知識として一般的な関節リウマチの病態について確認します。

◆関節リウマチの病態

 関節リウマチとは、自己免疫疾患のひとつと考えられており、関節の炎症や変形をもたらす症状を特徴とする比較的発症確率の高い疾患のひとつです。

 関節リウマチは自己免疫疾患として膠原病に分類されており、炎症をともなうことから炎症性自己免疫疾患に分類されます。

 また自己免疫疾患は、膠原病のように全身に症状を及ぼす「全身性自己免疫疾患」と、特定の臓器に限り症状を発症する「臓器特異的疾患」の2種類の自己免疫疾患に分類されますが、関節リウマチは前述した通り膠原病に属する為、全身性自己免疫疾患に分類されます。

【関節リウマチの分類】
@炎症性自己免疫疾患=炎症を伴う特徴を持つ
A全身性自己免疫疾患=全身に渡り症状を発症する特徴を持つ

 自己免疫疾患とは、体内に存在する防衛システムである免疫機構が過剰に自分の体を傷つけてしまう疾患の総称です。

 私たちの体はウイルスや細菌からの攻撃を受けても免疫システムの働きによってこれらの侵入物を駆除することで健康が守られております。

 その為、免疫システムの活動元となる免疫細胞は重要な組織ですが、この免疫システムが何らかの要因を受けることによって外部からの侵入物や異物だけでなく健康な細胞組織にまで攻撃をしかけてしまう疾患が自己免疫疾患の特徴です。

 関節リウマチは基本的にゆっくりと着実に進行していく進行性の疾患です。

 関節の痛みは年数の経過とともに徐々にあらわれる傾向にあることから、リウマチとして気づくのが遅れてしまい早期発見が遅れてしまうケースが多い傾向にあることも、この関節リウマチ疾患の代表的な特徴と言えます。

◆関節リウマチの原因

 関節リウマチの治療は早期に治療を行えば行うほど、その治療効果が高くなることが確認されております。

 その為、リウマチの治療では病気の「早期発見」が何よりも大切です。

 関節リウマチの診断基準の項目でも解説しておりますが、基本的な幾つかの診断基準の母体となる「初期症状」「自覚症状」がありますので、関節リウマチの可能性のある方は一度チェックしておきましょう。

 尚、リウマチの発症原因に関しては明確にされていない点も多くありますが、喫煙の有無やリウマチ因子が大きく関与していることが少しずつ解明されてきております。

 また完全に断定は出来ないものの、関節リウマチの遺伝に関しても「遺伝性が高い傾向にある」ということは徐々に確認されつつあり、今後は遺伝子レベルでの原因の解明についても研究成果が報告されてくる可能性があります。

◆シェーグレン症候群とは?

 糖尿病と同じく関節リウマチの代表的な合併症として知られるシェーグレン症候群。シェーグレン症候群は口腔内や眼球に乾燥症状を発症する特徴を持つ関節リウマチの合併症として知られる疾患の一つです。関節リウマチとシェーグレン症候群の関連性についてチェックしておきましょう。

◆女性に多いシェーグレン症候群

 シェーグレン症候群とは、口腔内の乾燥症状や眼球の乾燥症状を特徴とする自己免疫性疾患のひとつとして知られております。

 シェーグレン症候群は中年以降の女性に特に多く発症する傾向をもつ疾患で、医学的に「明確な治療法」は確立されておらず、現在も研究段階の疾患であると言えます。

◆シェーグレン症候群の発症確率

 シェーグレン症候群は、関節リウマチの合併症として、実に
●約20パーセント程度
 というかなりの高確率で合併症を発症しているという報告もあがっております。

 関節リウマチ患者としては、確実に把握しておくべき疾患と言えるでしょう。

◆名医・専門医に相談

 日本リウマチ学会では、毎年リウマチの専門医を育成する専門医資格認定試験を開催されております。

 認定試験に合格した医師はリウマチ治療の専門医として認定され全国各地で日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医として活動されております。

 リウマチの治療は、長期的にかつ継続的に行っていく治療ですから、できる限り自宅に近い病院で治療を行いたいものです。

 これから治療を開始する方、また専門医を自宅近くでお探しの方は一度ご相談されると良いでしょう。

◆複数の病院の担当医であるケースも

 リウマチ学会の登録医師は一人の医師が複数の病院の専門医となっているケースも多くあります。

 現在数百名の医師が既に認定医師として活躍しておりますので一度自分の居住地域内の病院に登録医師がいるかどうかを相談してみましょう。

◆連絡先
名称有限責任中間法人日本リウマチ学会
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1丁目1番24号
第1オカモトヤビル9階
TEL:03-5251-5353
FAX:03-5251-5354

◆関節リウマチの初期症状・診断基準の項目

 関節リウマチの発症の可能性が検討される場合。この場合は血液検査をまず実施することになりますが、ここではリウマチ患者特有の初期症状と診断基準について確認しておきましょう。

◆アメリカリウマチ学会の診断基準

 関節リウマチかどうかの診断をする基準として、アメリカのリウマチ学会では幾つかの診断項目を発表しております。

 これはリウマチ患者の特に初期段階に見られる初期症状の傾向であり、これだけで当然診断はできませんが、関節リウマチのひとつの指標となる項目でもあるので覚えておいて損はないでしょう。

 アメリカリウマチ学会が定める関節リウマチの診断基準には以下のような診断項目が設定されております。

関節リウマチの診断基準
●朝起きた時の関節のこわばり(最も多い症状)
●少なくとも3つ以上の関節に炎症が確認される(多関節炎)
●手首や指の関節に腫れが確認される
●レントゲン検査による関節異常の所見が確認される
●リウマチ結節の確認(しこりなど)
●左右対称の関節に腫れが確認される
●血圧検査によってリウマトイド因子が陽性反応を示す

 以上の診断ポイントのうち、四つ以上の症状が確認される場合、関節リウマチと診断されます。

◆診断基準は検査機関や病院・担当医師によっても若干異なるもの

 この指標は受診した病院や検査機関によって診断基準として使用している指標が異なり、また担当する医師や専門医によっても診断基準は異なります。

 特にリウマチの専門医の場合は、経験に基づいて独自の基準を持っている場合も多く、患者の対象年齢や持病の有無などを考慮した上で病気の診断や進行状況、そして治療方法を検討していくことになります。

 このような面を踏まえると関節リウマチの治療を行う際は医師の経験も関与してくる部分があることは否定できません。

◆関節リウマチの発症確率

 関節リウマチは合併症を伴う軽視できない疾患ですが知り合いや親戚など割りと身近な範囲でも関節リウマチを発症している人が一人はいるのではないでしょうか?これは関節リウマチが世界的にも全人口割合に対して比較的発症率の高い疾患であることが関与しております。

◆関節リウマチの性別・年代別の発症確率

 関節リウマチのイメージとしてはどちらかと言えばご年配のおばあちゃんに多く見られるようなイメージをお持ちの方が多いかもしれません。

 関節リウマチは男女ともに発症する疾患ではあるのですが、女性の発症率は男性の約3倍程度と圧倒的に女性に多く発症する傾向がある点は代表的な特徴のひとつです。

 また年代的には40代〜60代の関節リウマチの発症が最も多い比率となっております。

※女性の発症確率は男性の約3倍

◆世界の人口1割が発症

 関節リウマチは日本に限らず世界的にも多く確認されている自己免疫性疾患です。

 関節リウマチは世界的には全人口の約1%程度(老若男女すべて含めて)もの高確率で発症している疾患であるとされていることからもその比率の高さが伺えます。

 尚、自己免疫性疾患である関節リウマチは医学的に完全に発症原因が解明されている訳ではありません。

 幾つかの有力な治療法などは確立されてきておりますが、未だ尚、未解明部分の多い疾患でもあるのです。

 今後の医学の進展によってより効果的な治療法が開発される事が期待されております。

◆糖尿病の併発原因とは?合併症の種類

 関節リウマチは合併症が非常に多い疾患としても有名です。ですから関節リウマチの治療を行う際はこの合併症の発症に関する知識をしっかりと把握しておく必要があります。尚、薬物療法などの実践によって発症する可能性が高まる糖尿病など、治療過程で発症する疾患も合併症に含まれます。

◆合併症の種類

 関節リウマチで最も注意したいポイントがこの合併症の危険性です。

 関節リウマチ患者の多くは、症状の進行に伴って合併症の危険性が高まる点を把握しておかなくてはいけません。

 関節リウマチの主な合併症としては
●シェーグレン症候群
●皮下結節
●心膜症
●胸膜炎
●肺線維症
●上強膜症
●末梢神経症

 などの主に炎症性の疾患があります。

 これは関節リウマチが炎症性自己免疫疾患であることが大きく関与しております。

 リウマチの発見が遅れた患者のケースでは既に合併症を発症している患者も多く、このようなケースでは双方の疾患に対する治療を行わなくてはいけません。

◆糖尿病と関節リウマチの関連性

 糖尿病は関節リウマチの合併症として広く認識されておりますが、糖尿病とリウマチの直接的な関連性は確認されておりません。

 関節リウマチ患者が糖尿病を併発する原因は、治療で使用するステロイド剤の長期的な使用などが原因となっているケースが大半です。

 しかし抗炎症薬としてステロイドの使用効果は高く、関節リウマチの治療では欠かせない為、実際に治療過程で糖尿病を発症するケースが多い点は現在のリウマチ治療におけるひとつの課題となっております。

◆リウマチの名医・専門医の探し方について

 関節リウマチの治療は、毎年のように新しい治療法や医薬品が開発され常に進展しているのが医学会の現状です。ですから関節リウマチ治療に関する経験はもちろん、最新の情報及び医療技術を学習している名医・専門医に巡り合える事が大きな治療への一歩と言えるかもしれません。

◆名医・専門医に相談

 日本リウマチ学会では、毎年リウマチの専門医を育成する専門医資格認定試験を開催されております。

 認定試験に合格した医師はリウマチ治療の専門医として認定され全国各地で日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医として活動されております。

 リウマチの治療は、長期的にかつ継続的に行っていく治療ですから、できる限り自宅に近い病院で治療を行いたいものです。

 これから治療を開始する方、また専門医を自宅近くでお探しの方は一度ご相談されると良いでしょう。

◆複数の病院の担当医であるケースも

 リウマチ学会の登録医師は一人の医師が複数の病院の専門医となっているケースも多くあります。

 現在数百名の医師が既に認定医師として活躍しておりますので一度自分の居住地域内の病院に登録医師がいるかどうかを相談してみましょう。

◆連絡先
名称有限責任中間法人 日本リウマチ学会
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1丁目1番24号
第1オカモトヤビル9階
TEL:03-5251-5353
FAX:03-5251-5354

◆関節リウマチの最新治療薬アクテムラ

 関節リウマチの治療薬として認証されたアクテムラ。現在は広く普及した最新治療薬についてチェックしておきましょう。

◆元はキャッスルマン病の治療薬

 関節リウマチの最新治療薬として注目を集めた医薬品のひとつがアクテムラと呼ばれる医薬品です。

 既に関節リウマチを発症している場合は処方を受けた方も多いかもしれません。

 このアクテムラですが、もともとは
●キャッスルマン病
 と呼ばれる疾患の治療薬として開発されてきた経緯があります。

◆関節リウマチの治療薬として追加認証

 関節リウマチの治療薬として普及した歴史は意外と浅く、正式に認証を受けたのは
●2008年4月16日
 のことでした。

 厚生労働省はキャッスルマン病における優秀な効果とアクテムラの幅広い薬品効果を考慮し関節リウマチの治療薬としても追加認証を下した形となります。

 但し、どんな新薬にも言えることですがアクテムラは複数の副作用症状など、様々な未知の問題を抱えている医薬品です。

 関節リウマチの治療薬として非常に高い効果を持つことから大きな期待がかけられている事もあり、今後の更なる研究開発に期待が集まっております。