赤ちゃん股関節脱臼の知識

新生児・赤ちゃんに多い股関節脱臼の発症原因と主な症状、お母さんができるチェック診断項目、治療法と装具療法の解説。

◆赤ちゃん股関節脱臼の解説(もくじ)

◆先天性股関節脱臼の発症原因・改善ポイントと治療法

 先天性股関節脱臼は生後3〜4ヶ月目の定期健診で診断を受けることの多い股関節疾患の一つです。圧倒的に女の子に多く発症する疾患であり多くは日常生活の改善や装具の利用で改善することが可能です。ここでは、先天性股関節症の赤ちゃんの気をつけておきたい日常生活内の改善ポイントについて確認します。

◆9割以上は後天性による股関節疾患

 先天性股関節脱臼(先天性股関節脱臼症)とは、股関節がずれてしまう、もしくは容易に外れてしまう等の症状を発症する股関節の病気の名称です。
 先天性股関節症の発症率は1000人に一人と高確率で発症する疾患でもあり、その9割以上が女の子に発症する傾向があることも確認されております。
 先天性とは生まれつきという意味がありますがこの言葉から遺伝性の原因が考えられます。
 しかし、現在は遺伝性による発症の可能性は僅かであり、大半は後天性、すなわち生後の環境による発症の可能性が高いことが確認されております。
 ですから担当の医師から「先天性股関節脱臼ですね」と言わても自分を責める必要もありませんし、過度に落ち込む必要も一切ありません。
 先天性股関節脱臼の発症原因の実態は9割以上が後天的なもの、私生活の範囲で起こるものなのです。
 この障害に関しては先天性股関節脱臼という病名であると認識すると良いでしょう。
 尚、先天性股関節脱臼は圧倒的に女の子の赤ちゃんに多く発症します。
 余談ですが我が家の長女も生後4ヶ月目に先天性股関節脱臼症との診断を受けましたが、長男、次男はありませんでした。
 股関節に関する障害は、赤ちゃん、成人、老人に関わらず大半は女性に発症する傾向が顕著に見られます。
 老齢期に多い変形性股関節症の発生割合も大半は女性に発症しております。

◆先天性股関節脱臼の治療方法

 赤ちゃんの先天性股関節脱臼の治療方法は、基本的に日常生活の見直しからスタートします。
 赤ちゃんの正常な股関節の状態はあおむけで足をM字に開いている状態ですから、この状態を自然にキープできる姿勢を計ることが大切です。
 ポイントとしては、以下の2点を意識していくことが基本です。

【普段から意識すべきポイント】
★抱っこの際には足が開く状態を保つ事ができるようにすること
★おむつも締め付けるようなものは避け自然な状態を保つ事ができるものを使用すること

 赤ちゃんの股関節は関節の状態を健全に保つことで発育とともに改善される為、日常生活の見直しだけでも徐々に股関節脱臼の症状の大半は回復していきます。
 尚、症状が中々回復してこない場合や早期改善を計る場合はリーメンビューゲル等の装具の利用を検討します。
 リーメンビューゲルとは、赤ちゃんの股関節の姿勢を正常にキープする矯正装具の事です。
 先天性股関節脱臼症の診断を受ける際に医師から必ず説明を受けると思いますので装具による治療を検討することも大切です。