赤ちゃん股関節脱臼の知識

新生児・赤ちゃんに多い股関節脱臼の発症原因と主な症状、お母さんができるチェック診断項目、治療法と装具療法の解説。

◆赤ちゃん股関節脱臼の解説(もくじ)

◆リーメンビューゲルの矯正効果と治療期間・改善率

 赤ちゃんの股関節脱臼の治療方法の一つとしてリーメンヒューゲル装具を利用する股関節の矯正治療方法があります。装具を装着すると見た目が痛々しく見えることから「赤ちゃんがかわいそう」というお母さんもいますが、長い目で見ると装具を利用してあげない事の方が赤ちゃんにとって負担となるケースもある事を把握しておきましょう。赤ちゃんの骨や関節、靭帯は柔らかいので、装具の装着によって正しい状態に回復する可能性は、成人と比較すると比べ物にならないほど改善率が高くなります。尚、医師に装具の着用を求められる場合は既に矯正を行なうべき段階にあるとの診断であると判断しても良いでしょう。

◆1週間程度で効果が現れる理由

 リーメンビューゲルとは、赤ちゃんの股関節を矯正するバンド装具です。
 先天性股関節脱臼や、臼蓋形成不全の治療の際にリーメンビューゲルは頻繁に使用されます。
 リーメンビューゲルを利用した場合、赤ちゃんの股関節は基本的に1週間程度であるべき位置に収まってくるようになります。
 但し、この段階ではまだ股関節の形成が不安定であるため装具の利用は継続し3ヶ月〜半年程度装具の着用を継続して観察を行います。
 尚、治療期間については個人差もある為、担当の医師と状況を確認しながら装具の利用期間を決めていきましょう。
 赤ちゃんの股関節はまだやわらかい為、不安定であり容易に脱臼症状を発生してしまいますが、逆にやわらかい事が矯正効果を高めているのも事実です。
 その観点から、リーメンビューゲルは治療効果が非常に高い装具と言えます。

◆乳幼児の最も負担の少ない股関節の間隔とは?

 股関節脱臼の治療を開始後、リーメンビューゲルなどの装具を利用した場合、前述したように赤ちゃんの股関節は基本的に1週間程度で、本来収まるべき位置に関節が収まってくるようになります。
 これは赤ちゃんの股関節組織そのものが柔らかい事から矯正効果が強く働く為です。
 股関節障害は過度に心配される方が多くいますが、大半のケースでは成長とともに関節は安定してきます。
 ポイントは何よりも早い段階で治療を開始してあげることと言えます。
 赤ちゃんの股関節脱臼の主な原因は、赤ちゃんの股関節が正常な状態から逸脱した状態であることです。
 赤ちゃんの正常な状態とは、あおむけの際に、両足をM字に開いた良く見る姿勢です。
 この赤ちゃんの最も自然な姿勢として、赤ちゃん用品の販売などを行っている大手企業「Aprica」は「両足の感覚が36cm程度の範囲がゼロ歳児の赤ちゃんのベストな姿勢である」との研究成果を発表しております。
 リーメンビューゲルはこの自然な姿勢を一定期間矯正することで股関節の改善を計る装具です。
 生後半年以内に装着した場合、完全脱臼でも9割程度、亜脱臼ではほぼ100%の改善効果が見られることが確認されております。

◆股関節脱臼の多い地域について

 余談ですが、赤ちゃんの股関節脱臼などの症状が出やすい地域として、極寒の寒い地域の赤ちゃんに多いというデータがあります。
 この原因は、寒い地域の場合は、赤ちゃんに重ね着をさせることが多く、この重ね着した衣服が、赤ちゃんの股関節を圧迫し、悪影響を与えることが原因と見られております。
 日本では、北海道や東北地域など寒い地域の赤ちゃんに危険性が大きいとも言えるでしょう。
 赤ちゃんの服装の理想は、足をのびのびと動かすことができるゆったりな服装がベストです。
 この事からも乳幼児は股関節の自然なM字角度を保つ事がいかに重要であるかがわかります。